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2010年 06月 10日
前回の続き。
○グループE:オランダ、デンマーク、日本、カメルーン いつも通り優勝候補のオランダ。守備に不安はあるし、フンテラールやバベルの今シーズンの内容の悪さは気になるが、それ以上に今シーズン良かった選手が多い。ロッベンが怪我で出遅れこそするが、スナイデルやラフィは復活してるし、ファン・ペルシも戻ってきてる。チームとして機能しさえすれば、間違いなく優勝候補だろう。まぁその「機能すれば」がオランダにとっては永遠の課題な気もするが…注目はカイトだな。カイトが陰に隠れれば隠れるほど、チームの状態は良いって事だろうけど。 今大会の個人的な注目国の一つであるデンマーク。出場すると必ず結果を出してる国だけに、注目してる人も多いと思うが。今回は派手な選手は少ないが、ベテランと若手が程よく混じってる。個人的に注目したいのはアッガーとケアルのCB。後ろの守備への不安はありそうだが、それでもこのコンビは注目したい。特にケアルはセリエで注目されてる選手だしな。 一方で最近絶不調のカメルーン。ウェボが中央に入ったことでエトー負担は増えたが、その代わりに自由に動けるようになってるとも思う。インテルの時のような働きが出来れば面白いが。あとはA.ソングの成長も大きいわな。ただ、アフリカ杯からの不調ぶりは気になる…こういう時に頼れるのはベテラン。R.ソングの存在だと思うので、彼がキープレイヤーかもな。 で、われらが日本。ひいき目無しで見ると期待は出来ないが、母国なので期待はする。最近の迷走っぷりには何一つ安心できないけど、それでも応援するしな。日本が世界に誇れるのは献身的な守備意識と運動量。この二つの持ち味をフルタイム発揮できて、あとはチャンスまでじっくり耐えられれば勝機は十分にある。特にオランダとカメルーンは不安定な国だしな。注目は森本と長友。あとは良くも悪くも本田には期待してみるか。 ○グループF:イタリア、パラグアイ、ニュージーランド、スロバキア 前回王者イタリア。正直、今大会はあまり良いとは思えない。前回経験者が多く、大きくコケることは無いが、逆に大きな活躍もあまり期待できないというか…主力で若い選手というのがほとんど居ないのが最近だしな。キエッリーニとマルキージオくらいか。グロッソを外したところをどうするかが気になるが。キーになるのはやっぱりピルロ、デ・ロッシかね。そこに絡ませるのはガッツかマルキージオか…名将リッピにも注目。 パラグアイも安定した中堅という印象。ただ、今までより攻撃にも力を入れてるらしいので、そのあたりは注目してみたい。そうなってくるとやっぱりエース、サンタ・クルスの復活が鍵になるかもな。でも個人的に注目はバレト。もうちょっとビッグクラブでの活躍を見たいし。 予選でチェコを押しのけてきたスロバキア。最終ラインに不安定さはあれど、チーム全体でのアグレッシブな守備と、ショートカウンターは良いらしい。注目されるのはやっぱりハムシクだろう。すでに欧州じゃ話題になってる選手だが、今大会での世界デビューに期待。 ニュージーランドは正直ノーチャンスだと思う。ただ、それが逆に相手のプレッシャーになり、波乱を起こせることもあるだろう。クラブW杯での試合を見てると、万が一も十分にありえるし。ガッチリ守ってから、恐れずにカウンターを仕掛ける。巧くはまれば可能性もあるよな。ネルセンやキレン等、欧州でやってる選手に期待してみたい。 ○グループG:ブラジル、北朝鮮、コートジボワール、ポルトガル 優勝候補ド本命の一つブラジル。いつもほど派手な選手は多くないが、その分、まとまってる印象。これもドゥンガの手腕によるものか?ロナウジーニョを躊躇無く外したことでカカーがエースとして確定され、周りもそれに合わせてる印象。ロビーニョやメロが代表じゃ活躍するのは、これが原因かも。ルシオ、マイコン、J.セーザルのインテルトリオも頼もしいし、チームとして非常に期待が持てる。やや不安があるとすれば左サイドか。バストスか、D.アウベスか。注目はもちろんカカーで。今シーズンは怪我で不調だっただけに、逆に大会へ向けてのコンディションは抜群だと思われ。 個人では圧倒的に注目されるC.ロナウド擁するポルトガル。ペペをボランチにするという贅沢っぷりで、中央の守備は磐石。中盤もデコやシモンは健在だしな。ボジングワとナニが居ないのは痛いがそれなりに安定した強さは見せてくれるだろう。あとはC.ロナウドがどれほど爆発できるか…かね。注目はもちろんC.ロナウドで。 アフリカ勢の中じゃ一番楽しみだったコートジボワール。どっかのバカが直前の親善試合でドログバの骨を折ってしまったので怪しくなってきた…が、たぶんドログバは無理してでも出てきそうな気がする。あとはトゥーレ兄弟もいるし、軸は通ってるかなって感じだな。組み合わせ的に攻撃的なチームが揃ってるだけに、どれかけ打ち勝てるかって気もするな。注目はもちろんドログバ。現在、純粋なCFとしては間違いなく世界ナンバーワンだろう。 で、北朝鮮。正直、かなり厳しい。守って守ってカウンターというきっちりした戦略があるから可能性は無くはないが、それでも厳しいことには変わりないだろうな。相手のエースにどれだけ仕事をさせないかってのがポイントか。あとは数少ないチャンスをチョン・テセあたりが生かしてくれれば…だね。注目は日本で活躍するチョン・テセ君で。 ○グループH:スペイン、スイス、ホンジュラス、チリ 今大会のド本命スペイン。私的にも4年前からスペインと言い続けてるのですが、まぁ正直2年前のEUROは予定外(笑)。でもやっぱり優勝候補筆頭だろう。特に中盤、シャビ、シャビ・アロンソ、セスク、イニ、シルバ、ブスケツ、ハビ・マルティネス…さらにトーレスにビジャと、贅沢すぎる顔ぶれ。守備面でもS.ラモスやピケの成長は大きい。隙は少ないな…大一番での弱さも2年前で克服できてると信じたい。唯一気がかりといえば、セナを外したことだが…セナほどの働きをブスケツやハビ・マルティネスが出来るかがポイントかもな。注目はやっぱトーレスかな。そろそろ大舞台での活躍を期待したい。 4年前は将来が楽しみだったスイスだが、思ったほどの飛躍は見られなくて残念。インレルやバルネッタやセンデロスがもうちょっと成長してればってのがあるが、それでも悪くは無いとは思う。彼らが活躍して、そこにフレイやヤキンが絡めるようだったら面白くなるかも。逆にやっぱりこの二人のベテランに頼るようだったら、あまり期待は出来ないかも。注目はセリエでも注目を浴びたリヒトシュタイナーで。 非常に若い選手が多いというチリは、ある意味楽しみではある。でも核となるのはやっぱりスアソとサンチェスか。ちょい前のZA-SAコンビのようになれば面白いかもなぁって期待はあるらしい。というわけで、注目はこのコンビで。 最後にホンジュラス。ワールドカップでの実績は無いが、予選をほぼ同じメンバーでやってるというのは強みになってるらしい。パラシオスを中心に粘り強く守ってから、カウンターでスアゾに任せるってのがパターンか。レギュラー陣が固定されてるだけに、それが吉と出るか凶と出るかってのもあるな。注目はゲバラとパラシオスの中盤のコンビか。
by hare-blog
| 2010-06-10 15:43
| ワールドカップ2010
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