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2006年 04月 25日
ACミランは今、チャンスを目の前に非常に苦しい状況に居ます。
私はミランのファンとして、どんな試合を前にしても常に負けるとはこれっぽっちも思わないのですが、さすがに今回は厳しいのかも知れません… UEFAチャンピpンズリーグ準決勝 1st Leg : ミラン 0-1 バルセロナ 2nd Leg : バルセロナ (4/26) ミラン セリエA 35節終了時(残り3試合) 1. ユヴェントス 勝ち点82 2. ミラン 勝ち点79 3. インテル 勝ち点74 ここ数年、欧州の舞台で最も安定した成績を残してるのはミランだろう。確かにリーグ戦ではユーヴェに遅れをとってるし、CLも2年連続で無様な敗退をしているが、それでも安定した強さを見せていると思う。だから世間はCLで優勝候補はチェルシーやバルサであっても、ミランを常に「王者」として挑戦を受ける側として扱ってるのだと思う。 そんなミランは昨年のイスタンブールでの敗戦の後遺症からか、今シーズンの序盤はホントに酷いものだった。ただ、それでも何とか勝ち進み、そして年明けと共に徐々に調子を戻し、気が付けばCLも準決勝。セリエでもユーヴェに追いつきそうな勢いを見せている。 そして大一番、スペイン王者バルセロナとのCL準決勝。ミランにとって国内のライバルがユーヴェとインテルなら、欧州でのライバルはこのバルセロナ。過去に対戦した事はわずか9回しかないが、それでもこの2チームを良きライバル関係と呼ぶ者は多い。 バルサは苦しい状況だった。シャビの長期離脱から始まり、マルケス、エジミウソン、モッタ、メッシ、ラーションと次々と主力が負傷。さらにロナウジーニョも怪我持ちという状況だった。しかし何とかマルケスとエジミウソンは戻ってきて、チームとしても徐々にコンディションが整い始めている。さらに天がバルサに味方をしたのか、週末のセヴィージャ戦は天候不良で中止になり、休養は十分になった。 ミランは万全に近づいているはずだった。パオロとカフーは長期離脱から戻ってきて、他の怪我を抱えた選手も試合には出れる状況だった。カラーゼのCBとしての働きは素晴らしく、ネスタとのコンビは良くなりつつあった。そしてここに来てユーヴェの思わぬ不調。昨年逃した二冠が再び手に届くところまで来た。 ところが、歯車が狂った。格下メッシーナ相手に3-1で勝利し、ユーヴェとの勝ち点差も3まで縮めたが、その代償は大きすぎた。アンブロジーニは再び長期の離脱となり、ネスタもバルサ戦は微妙。カカー、カフー、シェフチェンコも負傷したが、彼等は恐らく無理をして出てくるだろう。また、パオロは再びコンディションを崩している。スタムも怪我を抱えているし、インザーギとコスタクルタは発熱で体調を崩し先週のバルサ戦に出ることが出来なかった。ピルロは昨年に続き、この時期は不調。 今、ミランはもっとも苦しい状況に居る。昨年と似た状況で、コンディションも昨年に近い。さらに怪我人の数は昨年より多い。戦前はバルサの方が厳しい状況だと言われていたのが、気が付けば立場は逆転してしまった。 それでもミランは「王者」としてバルセロナへと乗り込む。 アウェーで勝たなければならない状況。しかも舞台はあのカンプ・ノウ。 今、苦しい状況の「王者」は、それでも「王者」として最強の挑戦者の元へ乗り込む。 負けない。負けたくない。頑張れ、ミラン!
by hare-blog
| 2006-04-25 04:09
| スポーツ
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